右半分に食紅を混入した酸化チタン溶液を噴霧した。
太陽光の下で1時間放置した。右半分の食紅の色素が分解したことがわかります。 |
21世紀、注目の新技術
新技術として注目されている光触媒。これは酸化チタンが光エネルギー(紫外線)を受けると、表面に活性酸素を作り出します。この活性酸素には強い酸化力があり周囲の悪臭や、汚れの原因となる有機化合物・細菌などの有害物質を分解・除去する働きをします。
チタンコーティングに使われるものは、光(紫外線)という自然のエネルギーと、無害で食品添加物としても使われている酸化チタンです。酸化チタンは触媒で、それ自体は酸化も還元もされないため、機能の低下はなく、その効果は半永久的です。また、作り出される活性酸素も空気中に浮遊するわけではなく、被膜の表面にとどまるので安全です。
安全な上に、確かで強力な分解力を持つ光触媒のテクノロジーは、建築・土木以外にも大気浄化や水処理など、さまざまな分野で実用化が進められています。光触媒を利用した環境改善・・・・それは、21世紀の地球にやさしさを与える、確かな一歩になるはずです。 |